ポートフォリオを詳しく解説いたします
イタリア語のPortafoglio(ポルタフォリオ)
英語であるPortfolioの語源は、イタリア語のPortafoglio(ポルタフォリオ)という単語です。このイタリア語のPortafoglioは、「札入れの財布」を意味します。Portaは「運ぶ」「支える」「保つ」という意味を持つ接頭語で、Foglioは「紙」「紙幣」のことです。「紙幣を持ち歩く」という組み合わせで、そういった札入れ専用の「財布」のことを指します。現代の英語では、Walletにあたるでしょう。

余談ですが、このPorta(運ぶ、支える、保つ)という接頭語が使われる言葉は、ほかのイタリア語でもいくつかあるようです。例えば、がま口や小銭入れにあたるのは、PortaにMonete(小銭)を合わせてPortamonete(ポルタモネーテ)、灰皿にあたるのは、Portaにcenere(灰)を合わせて、Portacenere(ポルタチェーネレ)などです。

金融・投資用語としてのポートフォリオは、現金、預金、株式、債券、不動産など、投資家が保有している金融商品の一覧や、その組み合わせの内容(株式の銘柄などまで具体的に)を指しています。
もう少し詳しく説明すると、投資家はリスク管理のために自らの資産を複数の金融商品として分散することがあります。このリスク管理については、よく「卵」と「かご」の話に例えられます。卵を1つのかごに入れてしまうと、そのかごが落ちたときにすべての卵が割れてしまいますが、1つずつ違うかごに入れておけば、たとえ1つのかごを落としてしまっても、ほかの卵は安全です。このように、資産家もみずからの資産をさまざまな種類の金融商品に分けて投資することで、リスクヘッジを図っているのです。
この投資を分散させること、またはその分散の組み合わせのことを、金融・投資分野ではポートフォリオと呼んでいます。このポートフォリオを見れば、投資家がどのような金融商品をどれだけ保有しているかがわかるだけではなく、保有資産の分散の仕方からリスクに対してどのようなヘッジ(分散による備え)をしているのかが見て取れます。
特定の金融商品だけに偏った資産配分をすると、予測外の大きな市場変動があった場合、資産のほとんどを失ってしまうリスクがあります。それを避けるため、「さまざまな金融商品にバランス良く資産を配分しておいたほうがいい」というのがポートフォリオの考え方であり、最もリターンが大きくリスクが小さい最適な組み合わせを探る「ポートフォリオ理論」が研究されているのです。
転職用のポートフォリオにおいても、「自分が最もアピールしたい作品」だけを集めるのではなく、自分という人材の価値を最大限にアピールでき、どのような経験やスキルを持っているのかを余すことなく伝えられるよう、幅広いジャンルの作品をバランスよく集めるべきではないでしょうか。どのような作品を、どれくらいの割合で提示するのか。そのバランス感覚も、採用担当者があなたという人材の価値を評価する、1つのバロメーターとなるでしょう。

ポートフォリオ(英: portfolio)とは、資産構成の事である[1]。資産ゼロや単一の資産などもポートフォリオと呼ぶ[2]。ただし、ポートフォリオと明示している場合は「リスクマネジメント」を考慮した複数の資産の構成のことを示す。
概要編集
マクロ経済学の分野からの延長線上として、金融経済学や数理ファイナンスを金融工学と同様に理論的バックグラウンドとして持ち、貨幣市場において金融機関が事業活動を通じて取り扱う様々なリスクを計測し適切なマネージメントを考える上で重要な概念である。
資産選択の問題として考察すると、収益が確定し、リスクの少ない無リスク資産と、市場価格の変動によるキャピタル・ゲインやキャピタル・ロスが発生し収益が不確実になるような、リスクのあるリスク資産を、どのような割合で保有するのがよいかという問題である。
この問題を貨幣需要として見た場合、ケインズの流動性選好というトピックが資産の保有形態に連結したように、貨幣固有の性質を考慮する必要があるが、つまるところ、このアプローチは取引動機という経済上のステータスを議論するのである。したがって、金融的アプローチの際には、確率過程を導入することが有効であり、さまざまな要因を考慮した関数によって、金融独自の経済の上の動向を追跡すればよい。
1952年にハリー・マーコウィッツ(Markowitz)がポートフォリオ理論に関する論文を発表してから、すでに半世紀近くが過ぎている。この半世紀は、投資収益率についてのリスクとリターンとの関係への着目、有望銘柄の発掘からポートフォリオ運用へと、理論的にも実務的にも大きく進んだ時代であった。マーコヴィッツの平均=分散分析(mean-variance analysis)に始まり、1960年代中ごろのシャープ(Sharpe)、リントナー(Lintner)、モッシン(Mossin)らが展開した資本資産評価モデル(CAPM)、ロール[要曖昧さ回避](Roll)やロス(Ross)を中心とした裁定価格理論(APT)などの、現代ポートフォリオ理論(MPT)になる。

Portfolioとは、複数の書類をひとまとめに持ち運べるケースの意味
Portfolio(ポートフォリオ)とは、クリエイターが実績をアピールするための「作品集」という意味で使われることが多いです。しかし、実際はクリエイティブ業界以外にも、たとえば投資信託や株式といった金融商品の一覧や組み合わせ内容を指す金融用語や、生徒たちの個人能力を総合的に評価するためのツールを指す教育用語としても使われています。
ポートフォリオを日本語に直訳すると「紙ばさみ」「折りかばん」「書類入れ」という意味です。つまり「書類を運ぶためのケース」のことを表し、個々の書類を別々に扱うのではなく、書類全体をひとつの物として扱うという意味を持っています。
一見、バインダーやファイルと似たようなニュアンスに聞こえますが、これらは正確に言うと「書類を糸などで綴じる」という意味を持つことから、ポートフォリオとは若干の違いがあります。ポートフォリオの本来の意味は、そのファイルにきれいに綴じられる前段階の紙書類をひとまとめにして、運びながら出し入れできるケース、といったイメージです

ポートフォリオは相手に合わせて内容を変えていくもの
「書類を綴じない=内容物をひとまとめにしながらも、部分的に差し替えることを前提にしている」という点が注目ポイントです。つまり、ポートフォリオは、完成品をひとつだけ作るのではなく、提示する相手と状況に応じて内容を差し替えていく、という意味合いがそもそもの根本にあるのです。
したがって、転職活動に置き換えるならば、Webデザイナーの場合、UIに強みを持つWeb制作会社の採用面接に行く時は、自分のUIスキルがアピールしやすい資料を中心にポートフォリオをまとめ、グラフィックにこだわりの強い会社に面接に行く時は、グラフィックスキルをアピールしやすい資料を中心にまとめる、そういったアレンジが自然の流れであり、「転職活動で複数社の面接を受けたが、持っていったポートフォリオはすべて使い回しだった」といったことのないように注意が必要となります。
また、こまめなアップデートも大切です。特にWeb系のクリエイター職は、技術の進化やトレンドの変化のスピードが速いため、1回作って終わりということではなく、できる限り新しい作品に差し替えていきましょう。

教育用語としてのポートフォリオは、教育における個人評価ツール(パーソナルポートフォリオ)を指しています。これは、生徒たちが学習過程で残したレポートや試験用紙、活動の様子を残した動画や写真などを、ファイルに入れて保存する評価方法です。従来の科目テストや知力テストだけでは測れない、個人能力の総合的な学習評価方法(質的評価方法)とされ、学校教育だけではなく自己啓発など、さまざまな教育分野で取り入れられています。
由来は、1980年代後半にイギリスやアメリカで取り入れられ、1990年代後半に日本に入ってきた、ロンドン大学のS=クラーク教授を中心に考案された外来語です。教師とともに生徒自身も自己評価を行いながらステップアップしていくというものであるため、保存する情報は生徒たちが自分のことを客観的に見ることができるよう、意義のあるものを取捨選択していく方式となります。
このような評価するために収集されたもの、もしくはそれらを評価する方法を、教育分野ではポートフォリオと呼んでいます。転職用のポートフォリオとは趣が大きく異なりますが、「結果(完成作品)だけでなく、それに至る経緯を共有する」という点で、転職用のポートフォリオに役立てたいポイントを下記のように見いだせるでしょう。

- 作品を作ったそもそもの目的や意図を明確にし、実際に達成できたのかを説明することによって作品を強く印象付け、理解を深めてもらう
- 制作に至った背景や制作時の状況・環境などの情報を作品に添え、自分の仕事への取り組み姿勢や人材としての強みなどをアピールする材料とする
- 仕事のプロセス(問題解決プロセス)を知ってもらうことで、「これからどのように成長していく人材か?」という判断材料を与える

またPortaは、英語の「portable(ポータブル)=携帯用の」に通じます。その意味から考えても、ポートフォリオは、転職活動を始めて面接に進んだ段階で作ればいいというものではないことがわかります。転職活動をすると決めた時点から、いや、本来はクリエイターとしての自己紹介資料として日頃から準備・携帯しておくべきものでしょう。
そして、さまざまな機会にクリエイター仲間や知人などに見せて、できるだけ多くの意見をもらうことが大切です。そうすることで、「自分を知らない第三者に、自分を紹介するポートフォリオとして理想的かどうか」を確認する機会を増やすことができますし、他人が自分のポートフォリオに対してどのような反応を示すのか、どんな作品への反応が強いか、自分のスキルを理解してもらいにくい部分はどこかといった傾向がわかり、ポートフォリオをブラッシュアップすることができます。
さらに、ポートフォリオを他者に見せるという経験を繰り返すことで、採用面接時の緊張を軽減し、プレゼンテーションも上達していくことでしょう。
クリエイティブ用語のポートフォリオ
これが、おそらく今まで皆さんが認識されていたポートフォリオのことでしょう。いわゆる「作品集」であり、自分の職種(あるいは転職希望職種)における実績や力量を評価してもらうために作成する資料です。クリエイターの就職・転職には欠かせないものですが、フリーランスのクリエイターが営業資料として作成したり、デザイン会社が会社案内の補完資料として作成したりと、さまざまなタイプがあります。
グラフィック領域のデザイナーであれば、今まで自分がデザインしたパンフレットやポスター、書籍の表紙などのデザインを中心にまとめていくでしょう。Web領域のデザイナーであれば、Web上で作品を紹介するWebポートフォリオ(ポートフォリオサイト)を作成する場合もあります。ただし、この場合もペーパーにプリントアウトしたポートフォリオは別に添えたほうが有利でしょう。
ポートフォリオという言葉は、クリエイターの転職資料以外にもさまざまな意味があること、そしてさまざまな角度からポートフォリオの意味を掘り下げていくことで、ポートフォリオが単なる「作品集」ではない深い意味を持つ言葉であることをご理解いただけたでしょうか。まとめると、前半部分にポートフォリオの意味と語源を解説しましたが、それと共に以下のポイントを、まず覚えておいていただければと思います。
- ポートフォリオは、応募する会社の性格に合わせて内容を最適化する
- 面接時に作成するのではなく、できるだけ早く作成し、ブラッシュアップする
続いて「3つの業界におけるポートフォリオの使い方」では、一見無関係に思える金融投資用語や教育用語としてのポートフォリオについて解説しました。それぞれの業界で使われているポートフォリオに共通することは、「さまざまな要素を組み合わせたひとかたまりのもの。そして、各要素を自由に扱えるようにしたパッケージ」という意味を持っていることだといえます。さらに、「そのポートフォリオを自分以外の他人が触れるとき、その全体と中身が明確に伝わるように整理されたもの」とも言えるのではないでしょうか。そして、それらを一つひとつ読み解いていくことで、以下の大切さを理解していただければ幸いです。
- 作品の目的や意図を明確に持っていることをアピールする
- 経験やスキルを幅広く提示することによって人材価値を認識してもらう
- 付帯情報によって作品に対する印象を強め、理解を深めてもらう
- 作品を紹介するだけではなく、仕事への取り組み姿勢や人材の強みをアピールする
- 仕事の達成プロセスを提示し、「これからどう成長する人材か?」を見極めてもらう

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